自社のランディングページのコンバージョン率が、平均よりも上か下か知らないという運営者は意外と多いのではないでしょうか?自社サイトのコンバージョン率が良いのか悪いのかわからない状態では、その先の分析や改善も見込めず不安ですよね。

そこで今回はランディングページの平均的なコンバージョン率を、業界別や使用するキーワードの種類別にご紹介します。また、コンバージョン率の計算方法、コンバージョン率の改善策など、コンバージョン率に関する知識も併せてご紹介します。

目次

コンバージョン率とは

コンバージョン率とは、ランディングページなどWebサイトでの成果を数値化したものです。もとは「Conversion rate」のことで、CVRやCV率などとも呼ばれます。「Webサイトでの成果」とは売上につながるユーザーの行動を意味し、具体的には購入・問い合わせ・資料請求・会員登録などです。

何を持ってコンバージョンとするかはサイトの方針によって異なります。例えばセミナー参加やメルマガ登録など無料の商材の申し込みをコンバージョンと決めれば、コンバージョン率は相対的に高まりますし、高額商品や競合が多い製品などはコンバージョン率が上がりにくいこともあります。

コンバージョン率の平均

ランディングページの平均的なコンバージョン率は、だいたい2~3%と言われています。ただし、業界や商材ごとにコンバージョン率の相場は異なるので、自社はどのくらいを基準に見れば良いのかを知っておく必要があります。ここでは、コンバージョン率の平均値を、業界別およびキーワードの種類別にご紹介します。

業界によって異なる

さっそく業界・商材ごとの平均コンバージョン率を比較してみましょう。下表をご覧ください。

業種・業界 平均的コンバージョン率
非営利団体 2%
EC小売 3%
旅行業 サービス業 3%
製造業 4%
ハードウエア 技術機器 5%
ソフトウエア クラウド 7%
教育 医療 8%
メディア 出版 10%
コンサルティング ファイナンス 10%

金融・医療・インターネット関連はコンバージョン率の平均値が高めであることがおわかりいただけるでしょう。ご自身が取り扱う商材は、どの業界に該当しますか?よく見きわめてLPOに役立てることが重要です。

指名キーワードの場合は10%

指名キーワード検索でページを訪問された場合のコンバージョン率の目安は10%程度です。指名キーワードとは、企業名や商材名など独自の名称のことで、指名キーワード検索でランディングページに流入してきたユーザーは、その企業や商品を目がけてサイトを訪問したということになります。例えば具体的な化粧品名やメーカー名などがこれにあたります。

目がけてくるわけなので、10%という一見高めの平均値も納得できる水準なのですが、商材が有料か無料かでもコンバージョン率には差が出ます。成約までのハードルが低い無料商材であればコンバージョン率は高まる傾向が強く、有料商材は平均を割り込むケースもたくさんあります。

また、競合が多ければ無料でもコンバージョンを獲得するのは大変なことですし、指名キーワードでも一般的に使用されている語句を含んでいたり、同名の企業が多かったりする場合は10%を下回ることも珍しくありません。ちなみにコンバージョン率のマックスは20%程度と見られています。

情報収集キーワードの場合は1%

情報キーワード検索でページを訪問された場合のコンバージョン率の目安は1%程度です。情報キーワードとは、[シミ 原因]など、購買・申し込み目的ではなく単純に情報を得たいだけの段階で入力される語句なので、コンバージョン率平均は自ずと低くなります。

ランディングページや流入経路となる広告に情報キーワードを使っても、コンバージョン率が低くなることが予想できるため、そもそもあまりお勧めはできません。予算と照らして1人あたりの獲得単価が見合わなければ、キーワード設定を変更した方が賢明と言えます。

比較・検討キーワードの場合は2%

比較・検討キーワードから訪問された場合のコンバージョン率の目安は2%と、コンバージョン率の全体平均並み。比較・検討キーワードとは、[美白美容液 おすすめ]など、欲しいものを探していることが一目瞭然である語句を指します。先ほどの情報キーワードに比べ、肌のシミを緩和する手段を模索している段階よりも、美白美容液を買って問題解決したいという心理に進んだ状態です。

こうしたキーワードでアクセスされる場合、ユーザーには物欲が芽生えているため、コンバージョン率が上がる傾向にあります。ここまで衝動が高まっているユーザーからコンバージョンを獲得できていないとすれば、ランディングページそのものに何らかの問題があるかもしれないと疑いましょう。早急にLPO(ランディングページ最適化)に取り組まれることをお勧めします。

まとめ

以上、ランディングページの平均的なコンバージョン率です。業種によっても異なりますが、どんな流入の仕方をしたかどうかも、コンバージョンに影響するのです。

LP単体で考えず、どこから流入してくる層のコンバージョンが低いのかしっかり分析し、全体を流れとして修正するようにしましょう。